めんおうブログ

国家公務員からラーメンベンチャーへ転職した、30代男性の経験と思いと挑戦。時々、本などのブログ

楽しそうに振舞っているだけですよ、というバイトの発言と笑う門には福来る、ということ。(転職後37日目)

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職場の更衣室で、バイトさんと話したときに感じたことを記録したいと思います。

本日の業務内容

【2月6日】

0645起床

0700~0800出勤

0815~1500仕込み、ホール

1500~1530休憩

1530~2000サブ

2030~2130帰宅

0130就寝予定

感じたこと

 わたしの勤めるラーメン店には、社員が店長含めて3名、バイトが15名所属している。

 

一日のうち、どの時間帯にも社員が一人はいるようにシフトを組んでいるので、わたしは社員とは一日のうちに一回は顔を合わせることが多い。一方、勤め始めて1か月以上が経つが、会ったことのないバイトは結構いて、数えていないが、5人くらいはいると思う。バイトは、いろいろな経歴、身分の人がいるので、働く曜日や時間帯が固定的になっていたり、店に籍は置いているもののシフトを出さないという幽霊バイトもいるのである。わたしは、早番(0900~1900勤務が基本)なので、深夜シフトを基本とする人たちとは顔を合わさない。

 

さて、そのバイトの中に、よく顔を合わせるSさんがいる。Sさんから直接聞いたわけではないが、彼は、年齢は33歳で、どこかの劇団に所属していて、舞台俳優を目指しているらしい。他のバイトも4つくらい掛け持ちしているそうだ。Sさんは、わたしよりも年齢が上で、もちろん店でもずっと古い。また、クールな性格で、人と交わることをあまりせず、ササっと仕事をこなす、という感じである。

 

例えば、

店長:あれやるの忘れてた!やばい、やらなきゃ。

Sさん:もうそれ、やりましたよ。

店長:えっ、ほんと?ありがとう。

めんおう:(Sさん、そういうこと、情報共有すればいいのにな・・・)

という具合である。

 

ただ、面倒な仕事もしっかりこなすし、お客様に対しては、笑顔で、ハキハキ元気よくと接客している。男性による笑顔の接客、というものは、これまで通販系テレビ番組でしか見たことがなかったので、店内のすぐそばでSさんの笑顔の接客を見たときには、クールな性格のはずなのに、仕事はしっかりやってるんだ、と小さな衝撃を受けたものだ。また、年齢も33歳で、結婚しておらず、バイトを掛け持ち・・・という素性であり、わたしとは全く相いれない経歴だったので、どんな人なのかをもっと知りたくなったし、話してみたくなった。

 

 

 

このような中で、Sさんと話す機会があった。

 

 

 

ある日、わたしは、自分のシフトが終わり、帰宅準備のために更衣室に行った。すると、そこにSさんがいたのである。Sさんはわたしと入れ替わりで、夜から深夜にシフトに入る、ということであった。飲食店の特色かもしれないが、従業員同士が顔を合わす機会は、基本的にシフトで一緒になった時の店内でしかない。シフトも違うし、休みも統一の休日というものは存在していない。さらに、年中無休なので祝日や国民の休日は全く関係ない。また、店内で顔を合わせる機会はあるが、勤務中であるし、お客様もいる中で世間話(私語)はなかなかできるものではない。勤務時間以外で会って遊んだり、ちょっと一杯、ということもない。

 

 

 

だから、わたしは、たまたまシフトアウトとインが重なったこの機会に少し話してみよう、と思った。Sさんって、他にもバイトとかしてるんですか(別の人から聞いて知っていたこと)?と聞くと、素っ気なく、「4つ」とたった二文字で、しかも、こちらの方を見ることなく着替えながら返された。クールすぎるぜ、どんなバイトか聞けるような雰囲気じゃないな。バリア張ってやがる、と思いながら、Sさんって、楽しそうに働いてますよね、なんか、生き生きして見えますよ、と核心に迫った。すると、「いや、楽しそうに振舞っているだけですよ、楽しいから元気なわけではなくて・・・んー、なんて言えばいいんかな。笑ってるから元気になるっていうか・・・」と考えがまとまらないようだったので、推測して、笑ってれば楽しくなってくるっていうことですか?と聞いた。「そう、そう!そういうこと!」と答えが返ってきた。

 

上に書いたように、Sさんには劇団俳優という肩書がある、ということを別の人から聞いた。もちろん、その実情など、具体的なことは聞いていないし、そこから先には踏み込まないのがちょうどいい距離感のような気がする。おそらく、劇団俳優を目指してはいるがうまくは行っていない、ということなのではないか、と感覚的に想像できる。ただ、劇団俳優などは、年齢制限もないし、いつ芽が出て花が咲くかわからない職業らしい、ということを聞いたことがある。Sさんのその実情について口に出したら、本当のことになってしまいそうだし、Sさんのクールさや、店での頼りになるアニキ的存在を考えてだれも触れないのである。Sさんのバイトの種類についての「4つ」という短い答えは、「口にしないでくれよ。これ以上、その話に踏み込まないでくれよ」という意味だったのではないだろうか。

 

 

 

楽しいから元気なわけではない。笑っているから元気になる、楽しくなる。

 

 

 

これを聞いて、みんな、何か重たいものを抱えて、それをどうにかしようともがいているのかもしれない、という、文字にしてしまえば当たり前のことを再確認した。

 

認めたくないことを認めずに前に進むという意地、笑って蹴飛ばそうという思い、現実に対する反発・・・笑顔というのは、楽しいことばかりがもとになるわけではない、ということは頭ではわかっていたが、それが、自分以外の人もだということまで考えを巡らせたのは初めてであった。

 

 

 

笑っているから元気になる、笑っているから楽しくなる。笑う門には福来る、と昔から言うではないか。昔から、みなそう感じていたし、このことを知っていたのである。あとは、知っているだけでなく、実践するだけだ。実践できているのはごく一部の人だけなのかもしれない。だから、Sさんはどこか惹かれる、魅力的な存在として目に映るのだろう。

 

そう、あとは実践するだけなんだ。