めんおうブログ

国家公務員からラーメンベンチャーへ転職した、30代男性の経験と思いと挑戦。時々、本などのブログ

ブラックとホワイトの狭間で。

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前書き

社員として1か月半ラーメン店に勤め、ブラック企業的な風がわたしにも吹きはじめているような気がするので、これについて感じたことを記録しておきたい。これまでは、ラーメン店での楽しいできごとや、心にしみたことを記事にしたことが多かったが、もちろんいいことばかりではないのである。

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感じたこと

わたしが転職してから勤めている会社がどの程度ブラックであるのか、あるいはブラックではないのかについては、これまでいくつかの記事に投稿している通りであるが、簡単にまとめると、わたしの目に入る範囲では、店長職は完全にブラック、社員はグレー、バイトは完全にホワイトという具合である。

 

公的な「ブラック企業の定義」というものは存在しないが、「ブラック企業」という用語を耳にすれば、多くの人が似たようなものをイメージする、という現状があるということは、みな何らかのブラック企業像を持っているということだろう。ここで、わたしなりのブラック企業ホワイト企業の定義を明確にしておきたい。

 

ブラック企業とは、使用者と労働者の結ぶ労使契約の範囲外のことを強要する企業のことである、と定義したい。「強要する」という言葉通り、労働者に求めていることが契約範囲外であることを認識した上で求める、という状態である。いくつもの事案が報道されているように、宅急便や建設業者などで労働者の一部に自殺者が出るほど過酷な労働環境(労使契約外の状況)を強要している企業が存在することは、みなさんご存知の通りである。

 

一方、ホワイト企業とは、この逆で、すべて労使契約内で労働者を働かせる企業であると定義したい。ブラック企業とは違い、ホワイトである限り問題にならず、報道もされないので具体的な例を挙げづらいが、法律に基づく勤務環境ががっちり整備されている公務員が、この具体例として最適であろう(企業ではないが)。

 

ただ、ブラックとホワイトの間にある「グレー企業」もあるだろう。むしろ、世間にはグレー企業の方が多いのかもしれない。わたしのいる会社は、間違いなくホワイト企業ではないので、ブラックか、グレーかについて考えたい。

 

ブラックかグレーかの違いは、「労使契約外のことを強要するかどうか」にあると思う。人によって考え方の分かれるところであろうが、わたしは、「労使契約を守る努力を最大限にした上で、どうしても契約外のことをせざるを得ない状況がある場合がある」という企業は、グレーである(ブラックではない)と考える。一方で、グレーであることを知っているにもかかわらず、打開する努力を怠ったり、使用者が労使契約外のことと知っていながらそれを労働者に要求する、という状況が常にある企業はブラックであると考える。そういうブラック企業の思う通りにはなりたくない、と思う。努力を怠った企業の

 

 

 

 

 

ラーメン店に1か月半勤めて、わたしにもブラック企業のにおいのする風が吹き始めているような気がしている。わたしの同僚にHさん、という社員がいるが、よく店長と彼女で、何時から何時は、タイムカード(システム上で、入店と退店を管理するもの。指紋認証した瞬間に勤務時間のすべてが登録される)を打刻せずに勤務するか、というようなことを話しているのを耳にするようになった。こういう話を聞くと、胸騒ぎがしてしまう。自分の中で、企業の「成長」には、ある程度のムリは必須で、社員が頑張るしかないんだとあきらめようとする気持ちと、この状況自体や、この状況に打開策を講じようとしない関係者に対する怒りが葛藤を始めるのである。わたしは、入社してまだ日が経っていないので、店長も気を使ってか、わたしには直接このような話はしない。しかし、店長がわたしに聞こえるように彼女と話して、少しずつわたしをブラックに慣れさせようとしている、とも考えられる。近い将来、なし崩し的にブラックな状況に身を置かされるような気がする。

 

ブラックな状況に身を置かなければならなくなった場合、どうしようか、と思う。残業すること自体に対しては、わたし自身はそこまで抵抗はないが、これを打開しようとしない会社の現状にとても腹が立つのである。店長に、(店長がHさんに言った(かも)ように、)「打刻せずに働いてくれ。社員はみんなやってるんだから」と言われた時にどうすべきか。。。わたしが自分の夢をかなえるためには、現場でのブラックには耐えて、壁を乗り越えていくしかないし、それを覚悟して転職したんだ、というように許しがたい現状を自分の中に押し込み、ブラックな状況を甘んじて受け止める(耐える)自分と、現状を放置する会社に対して怒る自分が戦いを始めるのである。わたしが店長職やその上の職に就くことがあれば、現場に労使契約外のことを強要するようにしないよう、最大限に努力したい、ということとは別次元の話である。

 

「打刻せずに働いてくれ」なんていう言葉は聞きたくない。大好きなラーメンの味も、おいしさが半減するかもしれない。会社や店長への愛着が薄れるかもしれない。ただ、その言葉が、わたしに直接投げかけられる時期が迫ってきているのではないだろうか。その時、どう答えるべきか。「はい、わかりました。みんなきつい状況ですからね」と、不満を抑え込むか、「違法状態である現状を放置しないでください」と反旗を翻すか。

 

きっと自分は、前者のような答えを出すだろう、ということはわかっている。後者のような答えをしたところで、わたしがラーメン業界で今後やっていきたいことはできないし、冷や飯を食わされて終わりになるだろうからである。ただ、それはわかってはいるが、ブラックな状況に甘んじ、打開策を講じている努力の跡が見えない店長やその上の職の方、さらには、このような現状があるにもかかわらず問題改善よりも店舗展開を優先しようとしている本社の思うようになる(奴隷になる)こと自体が許せないのである。社員の頑張りに期待ばかりしている会社の姿勢は、社員の善意への甘え以外の何物でもない。わたしの持つような不満をもかみ殺し、飲み込むことも社会人としての責任なのだろうか。日々、楽しいし充実していると思うことが多い一方、ブラックとホワイトの狭間での胸騒ぎを感じながら仕事をしているわたしは、恵まれた公務員としての労働環境しか知らない、世間知らずのあまちゃんなのだろうか。

 

もしこのような経験のある方がおられたら、ぜひ助言をいただきたい。