めんおうブログ

国家公務員からラーメンベンチャーへ転職した、30代男性の経験と思いと挑戦。時々、本などのブログ

転職して、大切にしたい仲間や場所が増えていくということ

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転職を経験したことのある人ならわかると思うし、経験のない人にも想像がつきそうなこと。

それは、転職の一番はじめのきっかけは職場に対する不満だということだ。少なくともわたしはそうだった。

わたしは、ちょっとした不満を10年間持ち続けた末に、転職を決心したのである。

もちろん不満ばかりでなく、次の仕事のやりがいなど、十分に考えての転職だし、前の職場に不満ばかりがあるわけでもない。

今のわたしの原点は前職であって、わたしの物事の考え方や今持っているスキルのほとんどすべては、前の職場で勉強させていただいたことが基になっている。

だから、SNS上ではよく、会社すぐ辞めようとか、会社員クソつまらん、今いるところや過去にいたところを悪く言うのをよく見るが、そういう人は今の自分のことが嫌いなのかな?と少しかわいそうに思うくらいだ。

 

わたしは、前の仕事や職場に対し、誇りにも似たような感情を抱いている。

 

1年前、絶賛転職活動中だったわたしも今月末には32歳になる。

昨日は仕事が休みだったので、電車で少し行ったところの駅周辺の商業施設に家族と一緒に誕生日を祝うためのケーキを買いに行った。

電車で揺られること15分の道のりで、その沿線に前の職場がある。

 

電車が前の職場に通っていた道沿いの線路を行く。

十分に見知った駅を一つ、また一つと噛みしめるように進む。

前の職場の最寄りの駅。何度ここで乗り降りしただろう。スマホをいじりながら、ホームのベンチに腰かけて電車を待っていたり、駅のホームで上司や同僚と世間話をしたのが懐かしい。

電車が最寄り駅を出ると、中から前の職場の建物やその周辺の地域が見えた。

懐かしい茶色い四角い建物。たくさんの車や広いグランド。緑の芝。無意識のうちに、職場の人や車、建物など、できるだけ多くのものを目に入れようとしていた。

まだそこにいたころは、無機質な四角い建物や、刈り上げられただけの面白みのない芝のグランドを見飽きていたが、今見ると適度な温かさのようなものを感じるから不思議だ。

心をあずけたい、その場所にしばらく置いておきたい、そんな感情。ちょっと伝わりにくいかもしれないけれど、そんな感じ。

 

電車は規定通りの速度で、いつも通りのペースで走るから、わたしの気持ちなど関係なく前の職場から遠ざかる。

味のしない乾燥した電車の走行音と振動が続く。

それでもその中で、前の職場の温かみを思い出し、噛みしめる自分がそこにはいた。

 

転職する、した、という話をしたときには、70%くらいの確率で「もったいない」という反応をもうらう。

確かに一里あるし、別にいやな気持になるわけでもないけれど、わたしの考えは少し違う。

前の職場がいやでいやで仕方なく転職したわけでなく、それでも今の職場が最高に楽しいわたしにとっては、転職のおかげで大切にしたい仲間や場所が増えた、ということなのである。

 

前職での経験値が、そっくりそのまま今のわたしにあること。

転職後も、何人もの同期、同僚、後輩、教え子が店に足を運んでくれていること(「元気そうですね!また食べに来ます!」というエールをもらってます)。

こういうことがあるから、「もったいない」とは思ってないし、言いたくない。そんな言い方をしたらわたしのことを気にしてくれて、応援してくれる彼らに失礼だ。

 

今の職場で元気に楽しく頑張ること。

 

とても単純だし、幼稚園児でもわかる言葉かもしれないけれど、これこそが前の職場でお世話になった仲間に対する恩返しなのかな、と揺れる電車の中で考え、今の職場でしっかりやることを改めて心に誓った。