めんおうブログ

専業ライターを目指して闘うパラレルワーカーの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

異動することになった

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今勤めている都心の店から、東京郊外に新しくできる店に異動することになった。

人事管理がかなりバタバタしているようで、言われたのは昨日、8月上旬に異動とのことだった。(民間企業ってみんな、こんな感じなのかな?)

 

バタバタした感じでの告知だったが、この異動はわたしにとって、とてもうれしいことだ。

まず、次の店は家からかなり近い。今勤めている店までは電車で片道1時間超だけれど、自転車で20分くらいで行ける。

また、新しくできる店舗だから、店長と一緒に店の伝統を作っていける。

それに、これまでいたような駅前店ではなく、ロードサイド店だから、メニュー、店の造りから客層まで大きく違うので、勉強することがたくさんある。

 

今の店には半年いるが、そろそろどこかの店に異動してもおかしくない時期だ。

であれば、家からとても近く、自分の成長の機会をたくさん得られる店舗に異動したいと思うのである。

 

実際、8月に異動ね、と言われてとてもワクワクしている。

店長、その他のスタッフ、お客さんとはどのような出会いがあるのか。

どのような伝統を作っていけるのか。

すべては自分次第。

このようなことにワクワクするのは、昔から変わっていない。

 

一方で、今いる店に何を残せたのだろうか、ということを考えると不安にもなる

今の自分があるのは、未経験で30代前半というあつかいにくい人間を、丁寧に育ててくれた店の仲間がいたからで、自分が与えたもの、残せたものなどほとんどないんじゃないか、と思えてきてしまうのである。

みんなのおかげで、仕込み、発注、ホール、サブ、麺上げなどなど。店長業務以外の仕事はすべてできるようになった。

 

また、一日一日、「別れ」に近づいていると思うと、とても寂しい気持ちになる。

これまでは、今日のシフトは長いなぁ、とか、疲れたななんて思うこともあったけれど、一日一日が、そして作るラーメンの一杯一杯それぞれがそれきりで最後だと考えると、すべて名残惜しくなってくる。

 

 

 

一週間くらい前、異動の可能性(その時はまだ決定ではなかった)について、バイトさんに言ったら、とてもうれしい言葉が返って来たことがあった。

「えー!めんおうさん、異動なんですか!?新しい店にヘルプが必要なら言ってくださいね!めんおうさんがいる店なら、希望してでもヘルプに行きますから!」

こんなにうれしいことを、多くのバイトさんが言ってくれる。

なんていいスタッフに恵まれたんだろうか。

 

わたしは、こんなに素晴らしいスタッフに囲まれていることにも気づかず、与えることなく、もらってばかりしてきたのではないか、と不安になるのである。

 「物事に対するありがたみは、それを失ってみて初めてわかる」とよく言うけれど、きっとそれは真実なのだと思う。

 

これは、わたしが前職を退職するときにも感じたことだった。

本当に仲間にお世話になった。でも、自分は何を残せたのだろうかと。

 

退職のときも、異動のときも同じ気持ち。

それに、異動していく人の多くは、本当にお世話になりました、と今のわたしと同じことを言う。

 

もしかしたら、人は、だれかに世話をかけ、迷惑をかけ、もらってばかりで生きていくものなのかもしれない

そして、それでいいのかもしれない。

お互いが、お互いからもらいながら、もらうばっかりで生きていく。

 

親と子、上司と部下、先輩と後輩、教師と生徒。

一般的には、与える側ともらう側にわけられることが多いけれど、その実は、そうでもないのである。

わたしが教官をしていたときだって、教えることを通して学生のみんなからもらうことばかりだった。

そして今も。

 

もらってばかりかもしれないけれど、別れ際に、「ありがとう、また会おう」と言われ、そう言えたらいいなと思う。

残り短い今の職場での仕事、仲間とかわす一言一言を大切にしたい。

お客さんに出す一杯一杯に気持ちを込めたい。

休憩中、店の外で缶コーヒーを片手に読むKindleの時間を心から楽しみたい。

 

そして、2週間後、「ありがとう、また会おう」と心からの笑顔でみんなに伝えたい。

今は、そんな気持ちでいっぱいである。