めんおうブログ

国家公務員からラーメンベンチャーへ転職した、30代男性の経験と思いと挑戦。時々、本などのブログ

わたしの生きがい

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夜、仕事が終わって帰宅して、玄関のドアを開けると、最近の臭いがきつくない蚊取り線香のほのかな香りと、エアコンの冷気が混ざりあった空気に包まれる。

部屋は暗く、寝静まっていてはいるが、どこか人の気配も感じる。

 

寝室に行くと、妻の操作するスマホの光が白い点になって、それ以外はぼんやりと黒い塊が3つ横たわっているのが見える。

 

シャワーを浴びて、自分もそこに寝転がって、4つ目の黒い塊になる。

妻とは何かしら話す。

昨日は何を話したろう。

あまりよく覚えていないが、きっと子供のことだったと思う。

 

4つの黒い塊。

そう、わたしと妻と、子供たち2人だ。

 

帰宅したときには、「寝静まって」いたが、寝室で横になると、子供たちの寝息が聞こえる。

寝返りを打つと、衣ずれや、タオルケットがずれる音が聞こえる。

エアコンと扇風機の動く音も聞こえる。

 

横を見ると、目が慣れてきたのもあって、さっきまで黒い塊だったものが、確かな形となっている。

日中のはしゃぎ回る姿がウソのように、中身のすべてをどこかに預けたようにすやすやと。

でも、確かにそこには熱量がある。

 

4歳の息子。

顔を近づけてみると、石鹸の混ざったようなやさしいにおいが鼻をくすぐる。

小さく開いた口からは寝息。時に鼻づまりの音。

口の周りのわずかなよだれ。

開いた手は、日中は何をつかんで、握って、投げたんだろう。大きくなったよね、ホント。

腕や脚も一年前とはくらべものにならないくらい。

わたしの脚の筋力が落ちていくのと反比例して、たくましくなっていく。

 

2歳の娘。

エアコンがついているから十分涼しいはずなのに、だれよりも汗かきで、今も髪が汗にまみれている。

うつ伏せが好きなのか、今日もうつ伏せだ。

横になって寝ると、こんなに大きく感じるのか。

やさしい兄さんの背中を見て、大きく育て。

 

わたしの心のほとんどはそこにある。

わたしの時間のほとんどは彼らのためにある。

静かなはずなのに、熱量や勢いを確かに感じる。

わたしの命の半分も、そこにあるのかな。

 

わたしも親になったということだろうか。

 

不思議だよ。

わたしの生きがいも、そこにあると思えるんだから。